2019年7月31日

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On 8月 2, 2019, Posted by , In 未分類, With 2019年7月31日 はコメントを受け付けていません。

2019年7月31日

先日、とても良い本に巡り合えた、と感じています。
『帰国子女に見る世界に通用する英語力の作り方』(川合典子著 瀬谷出版)という本です。
副題は“子供たちが、バイリンガルになる過程をすべて観察した英語教師が勧める勉強法”となっています。

日本で英語教師だった作者が、ご主人の転勤で米国での生活をすることになり、。現地校で英語に奮闘する2人の子供(息子・娘)がバイリンガルへと成長していく過程を、母親そして英語教師として、両方の眼から見た日本の英語教育の在り方について意見を寄せた本です。

今回、その第1章『帰国子女が英語を身に付ける過程』を、皆さんにシェアしたいと思います。

作者は過去18年間に2回、米国での生活を経験され、また、息子さんも19歳の時、ハイスクールの9年生として在籍しました。その学校には1000人ほどの生徒がいましたが、彼の近くに日本語の分かる人はいませんでした。そのため最初、彼は昼食をカフェテリアで注文することでさえできず、しばらく作者は自身が毎日つくるサンドウィッチを届けたほどだったそうです。

当然、授業での教師の話も理解できず、多く課される宿題もこなすことも不可能。そこで、作者は、こどもが学校から帰ると『毎日その日習った教科書の単元を日本語に訳して理解していきました。』なんとこの自宅学習は毎晩夜中の12時頃まで続いたということ・・・。
『教科書の文章は、小学校5年生のものでも、日本の高校で習う読解や文法を知らないと訳せないレベル』であり、そのためには、そのレベルの読解力・文法力が必要でした。
彼女曰く『日本の高校で習う程度の読解や文法の指導を受けていないと、アメリカでも6年生が普通に読む文章も読めない』。

このように、作者は母親として毎晩子供に付き添い、この『訳読式授業を大量の英語相手に超高速で行って』いきました。『あいまいな理解では先生の質問にもテストにも答えられませんから、細部まで、きっちり日本語に訳して正確に理解する、ことが最も重要でした』『あいまいなものは記憶できないのです。』と彼女は言います。

このことが後に、作者の子供がバイリンガルになる基礎を作ることになるのです。

彼女は英語教師でしたので、いわゆる“訳読式授業”は日本人の英語の上達を妨げる元凶のように言われていることを知っていましたが、この経験を通して、それが間違っていることを体で知ったのです。

彼女は、この点がとても重要に感じたので、ある知り合いのESLの先生に尋ねました・・・。
この方は外国から来た子供たちに30年以上も英語を教えた経験のある方でありましたが、曰く『私が教えた日本人の子供は、最初は全員教科書を日本語に訳して理解していました』と。

こうした様々な体験から、作者はこう断言するのです、『もし訳読式授業が英語力向上の妨げになっていると思っている人がいらしたら、その認識はここで変えて頂きたいと思います。』と。

さらに続けて『日本人の英語力が伸びなかったのは、訳読式授業のせいではなく、日本語に訳した時点で学習を止めてしまい、その後役目が終わった日本語が自然に抜けていく段階まで学習を進めなかったのが原因です。』

もちろん、幼児期から英語環境で四六時中過ごすことが可能なお子さんなら、話はちがってくると思かもしれません。

しかし、現在の一般的な日本の学校教育の中では、日本語環境で何年も過ごしてきた生徒たちが、ある時点から英語を学び始めようとする場合、この川合氏のおっしゃることに耳を傾けることは必要ではないだろうか?と思うのです。

この本を読み、感じた点は2つあります。

(1) 英語を日本語に直して理解できたところで止めずに、英語のまま理解できる、それを使え    るところまで持っていくことの重要性
(2) 英語に触れる量の多さが決め手であること。

これらのことは私も常に意識を持って取り組んでいることですが、その重要性を更に強く、再認識させられた次第です。

 

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