4月23日

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On 4月 23, 2019, Posted by , In 未分類, With 4月23日 はコメントを受け付けていません。

4月23日 『音読筆写』のしかたについて

今日は音読筆写について書いてみたいと思います。そして、最終的に皆さんに推奨したい『音読筆写+READ & LOOK UP』方式について書いてみたいと思います。

さて音読筆写とは、声を出しながら、英文を数回筆写していくだけの作業のことです。
確かに、かったるい!というのが、一部の英語学習者の気持かもしれませんね。
口頭練習だけでもかなりの成果は期待できるのに、何故書くといいのでしょうか?

それには、きちんとした理由があります。
まず、英文を写すことで、単に『目』で見ているだけでは気づかない点が意識できるからです。
例えば、名詞の前につく冠詞が、a , an , theになったりする点。ただ音読しているだけだと、気にしないで通り過ぎてしまう可能性はあります。それに語順も。ぱっと読むだけだと、意識しないが、いちいち書き写すことで、こんな語順なんだ・・などと気づかされるのです。
それから何より、スペリングです。これはとにかく書いてみないと定着しません。いくら頭の中でつづりを覚えようとしたって無理があります。

実は私の家内は、専門がピアノですが、何かの折に『音読筆写』のことを私が口にした時に、こんなことを言っていたことがあります・・・。
『楽譜を見ながら、それをピアノで弾くことも大切だけど、実際に楽譜を自分の手で書き写すと、単に弾いているだけでは気づかなかったことが分かるようになるのよ。』

へぇ~と思いました。楽譜でも、そんなことがあるんだなぁと・・・。

このように書き写すという作業には、確固たる理由があるのです。
でも、何故『音読筆写』なのか?ただ、書き写すだけじゃダメなのでしょうか?

それにも理由があります。
それは、自分の発音した『音声』と、自分が書いている『単語』とを、頭の中で一致させるためなのです。ただ書いているだけだと、音と結びつきにくい。もちろん上級者は、声を出さなくとも、頭の中で『音』が無意識に響いているようだが、初心者・初学者はそうもいかないのです。やはり、英語は言葉なのだから、『音』と『つづり』が結びつくように練習しないとダメなのです。これは、語学学習の基本だと思っています。『音』と無関係に文字を書いているだけの学習では英語は『記号化』してしまい、『生きた言葉』にはなりにくいのです。

つまり、この作業は『目』と『耳』と『口』と『手』の4器官を使う画期的な学習法だとも言えます。

さて、では何回書き写せばいいのでしょうか?
ものの本や、様々な経験者のブログ等を見ると、『5回』というのが定番の感じです。

でも1つの同じ英文を5回も筆写するのは、少し無味乾燥ではないでしょうか?
私は3回でいいと思っています。あくまでもこれは個人的感想ですが。

実際に、ある大学入試問題の一部を切り取った文章で、この『音読筆写』をやってみました。

大学の入試問題(それもMARCHレベル)なので、一文が難しいし、また長いです。
ここに具体的な文を紹介しましょう。

It may not always be possible to talk about personal problems, but writing them down will help the body to fight disease in the long run.
(個人的な問題について話すのはいつもできることではないかもしれないが、それらを書き留めることは、長い目でみるとカラダが病気に抵抗して闘うのに役立つことになるのだ。)

これを使って実際に『音読筆写』を行ってみました。

もちろん、この作業の前に、以下のことを行っています。
① 英文の理解(構造分析と必要に応じた英文和訳)
② 意味を載せた音読練習
③ オーバーラッピング練習
(ここまでで、およそ11回は音読することになる)

①~③が終わった時点で、『音読筆写』に移るわけです。

まず、音読しながら、この英文を3回筆写してみました。

この時に、これ位長い英文だと、幾つかに区切る必要が出てきます。そこで、以下のようにスラッシュを適当に入れながら、スラッシュ単位でやってみました。

(1)It may not always be possible / to talk about personal problems, / but writing them down will help the body / to fight disease in the long run.
(2)It may not always be possible / to talk about personal problems, / but writing them down will help the body / to fight disease in the long run.
(3)It may not always be possible / to talk about personal problems, / but writing them down will help the body / to fight disease in the long run.
(別にスラッシュはひいても、ひかなくてもいい。区切りがイメージできればOK。)

途中、つづりが分かりにくい単語については、(※)何度テキストを見返してもOK。 (※この新方式では、何も見ずに書くのは、もう少し後に行うことにしてあるので理解して下さい。)

もちろん、声を出しながら、やってみました。
また、何も丁寧にきれいに書く必要は全くありません。この練習は、自分が読めればOKなのですから。できるだけ、話す速さに近いスピードで書ければ理想的。でもスピードは練習を積めば必ず後から自然とついてくるので、初学者はあまり気にしなくてもいいです。ゆっくりと自分のペースでよいのです。その内に速くなります。

ところで、これだけの英文だと3回筆写するだけでもかなり時間がかかります。
もし、これを5回書いたとすると、しかもそれを他の英文にも行った場合には、相当な時間と労力が必要となることでしょう。

3回筆写した時点で感じたのは、このレベルの英文になると、3回が仮に5回になったところで、あまり変わらない・・ということです。つまり、5回書いたところで、そう簡単には覚えられないと感じています。

じゃぁ、どうしたらいいのでしょうか?
そこで、登場するのがREAD & LOOK UPというやり方です。
これはどういうものかというと、非常に単純極まりない作業です。

READ:その英文を見ながら何度も音読する。
LOOK UP:今音読した英文をそらでスラスラ言えるように何度もトライする。
そして最終的には、1文丸ごと(スラッシュごとではない)、そらで言えるようにまでする。

これを、音読筆写3回のあとに入れてあげます。そうすると、実際に手で書いていることも手伝い、結構細部まで意識を張り巡らしながら、暗唱することができるのです。

もちろん、これだけ文が長いと時間はかかってしまいます。でもそこはじっくりと時間をかけていいのでは? ただ漫然と5回筆写するよりは、ずっとアタマに残る気がします。

これを机に座ったままでやってもいいのですが、私の場合は、適宜立って、その辺を動き回りながら、口頭練習します。もし誰も周りにいなければ、手ぶり身振りを交えておこなうのもいいでしょう。

ここをいい加減にしてしまうと、そこまでの苦労が報われなくなってしまうので注意して下さい。この程度の長さなら、人間練習すれば必ずできるものです。

話が横にそれますが、私は高校教師をしていた時代に、授業でスピーチの練習をしたことがありました。3つの有名なスピーチを提示し、好きなものを1つ暗唱し、クラスの前で行うという内容ででした。

・ヘレンケラーのスピーチ
・チャップリンの映画『独裁者』の中のスピーチ
・キング牧師の『I have a dream』

これを読んでいる方の中でも、経験者はいるかもしれませんね。
どれ1つをとっても、軽く1000ワード以上にはなります(昔のことなので、正確には覚えていませんが・・)

生徒は1つ選んで、覚えていきます。1つ覚えるといっても、口で言うほど簡単なことではありません。週2回の授業で数か月はかかりました。
最初の授業の時に、お披露目のつもりで、私はクラスの前で、一切の原稿なしでスピーチを披露しようと考えました。しかも、生徒は1つでいいのですが、教師が1つしか覚えないのでは模範にならないと思い、3つ全部を暗唱してみました。時に自宅で、嫌がる娘を前に、練習もしました。もちろん、夏休み1か月かかりました。
当日は、朝からそわそわして落ち着かなかったのですが、ALTの先生と共に教室へ行き、何とかやりぬくことができたのです。結構自分でも満足のいく出来だったと記憶しています。
ALTの女性教師は『すご~い!私でも無理よ』と褒めてくれたのを昨日のように覚えています。

その時、私は確信しました。どんな文章でもマスターしようと思えばできないことはない!と。

だから、これを読む皆さんにも言いたいのです。今学んでいる長文がどれほど難しくても、どれほど長くても、絶対マスターできるようになると。だから妥協せずに頑張って欲しいと思うのです。

当時、ある生徒がこんなことを言っていたのを記憶していています、『先生、100回音読したら、世界が変わりました・・・』と。

さて、話がかなり横道にそれましたが、本題に戻りましょう。

スラスラ口頭で言えたら、次にどうするのか? そこで間髪いれずに、ノートに何も見ずにその英文を書いてみるののです。

It may not always be possible to talk about personal problems, but writing them down will help the body to fight disease in the long run.

何度も言いますが、書くのは口頭でスラスラ言えてからです。この順番は妥協できません。

そして、書けたら元の英文と比較して、ミスがあれば訂正していきます。
ミスしたら、もう一度そらで言ってから、書き直します。

ここまでが、私が提案する『音読筆写+READ & LOOK UP』方式です。

実際には、音読筆写+READ & LOOK UP+音読筆写なので、音読筆写でREAD & LOOK UPをサンドイッチした感じです。だからサンドイッチ方式と呼んでもいいかもしれません。

こんな風に、1文ずつ、丁寧に音読筆写とR&L(READ & LOOK UP)練習を繰り返すのは、個人的にはとても気持ちがいいと思っています。推進力があって、何か『学んでいる』という感じがするからです。

もちろん、1回やっただけでは、人間は忘れる生き物だから、必ずいつか忘れます。あたりまえのこと。だから、数日後にまたやるのです。そのやり方については、もう少しスリムな方法がいいと思っています。

いずれにしても、この方式はお薦めです。

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