2020年10月24日 英作で困ったら・・・
昨年以来、塾生の一人一人には毎週英語のエッセイを書いて提出するようにしてきました。
これは、当塾の基本的な学習の1つとして今では定着しつつあります。
毎週それらのエッセイを読み直していると、あることに気づきます。
それは、自分の頭の中にある日本語の表現をそのまま英作しようとすると、どうしても不自然な英語になったり、インターネットで検索したものをそのまま当てはめてみたり・・・ということになりがちだということです。
最近の例を挙げましょう・・・
『コンピューターは当時これほどまでに一般的になるとは我々は思いませんでした』という文を
英語で表現する時、『一般的』という語を何て表現したらいいのか迷う人がいるかもしれませんね。
一般的・・という語を和英辞典を引くと、以下のような語群が登場します。
general(全般的な)
common(よくある)
ordinary(特別ではなく、普通の)
average(平均的な)
unversal(どこにでもある、広くいきわたっている)
prevailing(特定の場所、時期で最も優勢な)
prevalent(特定の場所、時期で普及あいている)
ここで、ある生徒たちははたと困ってしまうのです。『一体どれがふさわしいのか??』と。
もちろん、語彙力のある人なら、そんなことはないのでしょうが、なかなかそんなケースはありません。
そこで、こう提案します。
『自分の頭の中に浮かぶ日本語を英語に直しやすい日本語に変えてみたら?』と。
さきほどの例に戻ると、『一般的な』を『人気のある』と変えても全く問題ないですよね?
➡『コンピューターは当時これほどまでに人気になるとは我々は思いませんでした』
『人気がある』なら、中学生でもpopularという単語は知っているはずです。
そこで、これを使って
➡"We didn't think computers would be so popular like this. "
このように英作ができますよね?
ですので、皆さんも英語で何かを書こうと思ったら、是非このことを心のどこかに置いておくといいかもしれません。
英語の表現を知らないのではなく、まずは自分の頭の中の日本語を変えてみる・・・ということです。