英文法の必要性
英文法は、英語を話したり、書いたりする上で必要不可欠な要素だと、個人的には考えています。
なので私の塾でも、まず基本的な英文法を学び、その上で応用英文法を、全員に学んでもらっています。
しかも、ただ単に英文法を理解するだけでなく、それを用いた例文を数多く暗唱してもらってます。

こういった学習は、その生徒さんの『基礎体力』の養成につながっていくと考えているからです。
東京大学の斎藤兆史氏は、その著書『英語達人塾』の中で、次のように述べておられます。
『学校英文法などというと、何か役に立たないものの代名詞のように悪し様に評されることが多いけれども、文法なくして外国語の上達はあり得ない。最近では、日本の英語教育低迷の原因が従来の文法・読解中心の授業にあるとの間違った認識に基づいて、文法的な間違いを恐れずに自己表現せよ、というような、学習の基本に反する指導法が好まれる傾向にあるようだが、これは日本の英語教育にとってまことに嘆かわしきことである。
従来の文法・読解中心の教育が(少なくとも一般的な英語学習者にとって)効果を上げなかったとすれば、それは文法・読解の訓練が不十分だったからである。日本語と英語が構造上まったく異なる言語である以上、並の日本人が週に5、6時間程度の授業を10年間受け続けたって、不自由なく英語を使いこなせるようにはならないのだ。』
誠にその通りだと思います。100%賛成です!
ただ、その際に注意しなくてはならないことは、『従来の文法・読解中心の授業』だけでは限界があるのも事実だということです。この点はしっかりと念を押す必要を感じています。
きちんと理解した文法事項や長文を用いて、音読をはじめとした様々な口・耳・手を用いたトレーニングが、今この時代に求められているものである所以です。でも、あくまでも『きちんと理解した』英文であることが必要条件なのですが。
この両者を活かすために、学校や塾の英語の先生方をはじめ、私も含めて、様々な授業方法・教材開発に心血を注いでいるのだろうと思っています。