英文を読む際の音の大切さ

何故『音読』がそんなに大切なのでしょうか?

例えば、appleという単語を見た時の反応を取り上げてみましょう。

ア)appleという文字を見て『アップル』という音が頭の中に響く
イ)『アップル』という音が脳内に響いた瞬間に、リンゴの画像がイメージされる

つまり、文章を読んでいる人のアタマの中では、文字情報➜音情報➜画像(イメージ) という連鎖反応が頭の中で高速で処理されているわけです。

そしてこの連鎖反応が速い人ほど、速読が可能ということになるわけです。

英文を見た瞬間にその『音』が頭内に鳴り響き、それがそのまま英文の意味として脳内にイメージされてくる感じですね。

ところで、試験では長文を音読するなんてできないのだから、音読などする必要はない・・という考えの方が一方でいるようです。 でも、英文を読む際の段階というのは以下のようなステップを踏んで進歩していくものだろうと思っています。

①音読を十分に行う
➁脳内音読に移行
③黙読に移行

➁は、①がある程度に達すると、英文を読む際に、声を出さなくても頭の中で音が響いているイメージです。
③は、完全に声を出さずに文を読むことですが、学習を始めてからそんなに長くない外国語に関しては、➁が十分になされてから到達できるステージであると思っています。

そういうわけで、中学や高校で英語を学ぶ大半の日本人は、①➁を丁寧に行うことが、まず肝心なのです。