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8月29日

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On 8月 29, 2020, Posted by , In 学習法, With 8月29日 はコメントを受け付けていません

以前、私が高校の教壇で教えていた時の話です。

当時、私の勤務していた学校では、英語科の先生方が生徒たちに『音読』を定着させようとタッグを組んで取組んでいました。私も授業で、ことある毎に『音読』の必要性を口から唾(汚い!)を飛ばしながら、力説していました。

でも、最初の内は、生徒たちの大半は半信半疑でした。『音読したって、何も変わらないんじゃない??』とか『何十回も音読なんて無理!』とか色々でした・・・。

でも、こちらが真剣になってしばらくする内に、少しずつ一部の生徒が変わり始めて行きました。

当時、私の授業では、授業で学習した箇所を、30回を目標に『音読』をするように、『音読シート』なるものを作成して、それを見ながら音読を継続するようにしていたのですが、そのシートの『感想欄』に少しずつですが、次のような感想を寄せてくれる子たちが増えていったのです・・・。

 

Aさん:

内容が理解しやすくて読みやすかったです。でもたくさん読んでいる内に、どんどん意味が分かるようになって、『英文を自分のものにする』という感覚がやっと分かってきました。これからも30回続けて行きたいです。

 

Bさん:

夏休みも毎日音読しました。文章で読む時、前と比べてどこを強めに発音すればいいかとかが、なんとなく分かるようになりました。そうするとリスニングの時にも使えます。前よりリスニングの声がスローに聞こえます。大体何を言っているかが1回目で分かるようなので2回目にちゃんと確認できるようになりました。頑張ります。

 

Cさん:

最近は英文の構造がよく理解できるようになったと思います。もっと速く読めるようになりたいです。

 

Dさん:

文の構造を確認して、はじめはスラッシュ毎に丁寧に意味を考えると、一文で音読した時によく頭に入ってくる。予習で単語の意味を覚えてしまうと授業での音読が復習につなげられると思った。

 

余談になりますが、私が勤務していた高校は、毎年1年生対象に『英語スピーチ大会』なるものを開催していました。有名なスピーチを3本(例:チャップリンの独裁者という有名な映画の中のスピーチ、ヘレン・ケラーのスピーチなど)ほどを準備し、その中から自分の好きなスピーチを1本選び、それを暗唱して、クラスの前で発表するというものです。成績優秀者は体育館で全生徒の前でスピーチを披露し、上位3名には学校から賞品がもらえるという特典もついていました。1本のスピーチがおそらく1000word以上あり、そう簡単には覚えられるシロモノではありませんでした。

でも普段の授業で音読を推奨していたこともあり、生徒たちは精力的に取り組んでくれました。中には『先生、100回音読しましたよ!』という生徒まで現れたのです。『それで、どうだった?』と聞くと、『先生、世界が変わりました!』と応えてくれました。

特にある男子生徒たちは、身振り・手振りを大げさにし、練習の成果を余裕たっぷりに聞かせてくれました。聞く側も聞かせる側も、大いに楽しみました。

当時の私は若かった?!ということもあり、生徒にやらせるには、先ず自分で暗唱しようと思い立ち、生徒が1本なら、自分は3本全てを覚えきろう・・と思って、特訓したこともいい思い出です。一本1000word以上なので、3本全部覚えると3000word以上にもなります。これはきつかった!!いやほんとにきつかったですよ。よっぽどやめておけばよかったと思ったくらいですからね。それでも夏休みのほとんどを費やして、何度も音読しては忘れ、音読しては忘れ・・・。とにかく全力でやったのを覚えています。今同じことをやれ、って言われてもおそらくできないでしょう。自宅では、娘を聴衆代わりにして、無理やり聞かせたこともありました。娘には相当迷惑だったのではと思います。

話が横にそれてしまいましたが、さきほどの『音読』の件に戻りますと、この他にも多くの生徒が色々な感想を寄せてくれました。紙面の都合でここには挙げ切れません。でもこれらの感想(ここに載せていないものも含めて)は、極めて貴重な宝物だと思っています。

皆さん、『音読』は必ず、効果があります。

大切なのは、今皆さんがどちらの方向を向いて努力しているか?です。

正しい方向に向かって継続していれば、必ず成果は上がります。

継続が一番重要なのです。・・・・ここに語学学習の原点があります

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